2017夏 新ワイン紹介4 〜スロバキアワイン界のライジングスター〜
続きです。
今回で「新ワイン紹介」は一通り終わり。
珍しく真面目なこといっぱい書いたので、精神的な負荷が半端ありません。禿げそう。落ち着いたら一人旅に出ます。
※前回
さすがにだいぶ酔っぱらってきましたぞ、私。
今書いてるこの文章もしっかりタイプできるかわかxclkjhzぎすtlkzjsbぢうgvlksjblzklhxg;おh;lvknうへへへへっははへへへぇ。
さて、最後はコチラのワイナリーから。例によって、日本初上陸です。
GOLGUZ ゴルグス
スロバキア共和国西部、マロカルパツカ地方・フロホヴィッツ。 この地方一帯の農作物を牽引する農業会社、Food Farm Hlohovec社(フードファーム フロホヴィッツ)が、2007年に立ち上げたワインブランド。
同社は240ヘクタールの自社農園を管理し、安全性の保証された様々な農作物をこの地方の人々に提供する。
自社農園の内40ヘクタールをワイン用ブドウの栽培に充て、健康で豊かな農作物を栽培するノウハウを総動員し、豊熟した良質のブドウを栽培する。
……
スロバキアワインの銘醸地として名高いマロカルパツカ地方の中のサブリージョンに、Hlohovec(フロホヴィッツ)という地域があります。 ここフロホヴィッツは、近年のワイン品評会において多くの授賞ワインを排出しており、スロバキア国内で今最も注目を集める産地です。
そのマロカルパツカ地方・フロホヴィッツで、2007年設立のまだまだ若いワインブランドでありながら、 数々のコンペティションにおいて数々の授賞ワインを送り出しているワインブランド・GOLGUZは、スロバキアワイナリー界の『ライジングスター』と呼ばれています。
ってな感じが、簡単なワイナリーの説明。↑は短く端折ったバージョンだけど、私が一生懸命書いてます。えらい。褒めて。
そう、農業会社の立ち上げた、ワイン生産に特化したブランドです。
『スロバキアワイナリー界のライジングスター』って、現地では呼ばれてます。まじかっこいい。私もライジングスターになりたかった。あなたの心のライジングスター、こんにちは私です村山です。
どぅーん。
弊社のワインって、いつも家族経営とかちっちゃいワイナリーの手掛けるものばっかだったんですが、なんで突然このようなワイナリーのものを日本に持ってきたかってだって美味しかったんだもん。
・栽培のノウハウと哲学がしっかりあること。
・非常にバランスの良い味わいであること。
・どの品種も、その特性をちゃんとワインに出せていること。
こんな点です、理由は。
※Golguzワイナリー
色々語りたいんですが、ぐっと堪えて、ここではワインの紹介をしましょう。
白ワイン2種、赤ワイン1種。
まずは白ワインから。
いいですわよ、この夏に。
Muškát Moravský 2016
マスカット・モラフスキーですぞ、お嬢様方。
この夏にぴったりな白ワインをご用意しました。
私、この品種すごい好きなんですよね。いわゆる“マスカット系”品種で、スロバキア独自の交配品種。
『マスカット・モラフスキー』 = 「女性的な香り」
って印象で、女性は絶対好きな人多い。そう勝手に思ってます。この品種の香りする女性がいたら、私は一発で落ちる自信があります。
ちなみに、弊社では2つ目の同品種です。
↓↓↓
現地視察の際、まずはこの『マスカット・モラフスキー』から出してもらったんですよ。「お、あるじゃん」って思って。
※Golguzの試飲ルームにて
その結果
一発で決めました。
『Muškát Moravský 2016』テイスティング
ラベル可愛いでしょ。見た目からして気に入ってます。
「ぺちゃくちゃ楽しいおしゃべりに興じながら飲もうぜ」
というのが、このワインのコンセプト。
このシリーズのワイン、Golguzでは『HAPPY WINE シリーズ』って呼んでます。
Happy感溢れる楽しいラベルですね。
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【外観】こんな。仄かにグリーンがかったイエローって感じの。色は薄めですね。
実は、もうこの時点で “ふんわ〜〜〜”って良い香りが漂ってます。
写真とかもうどうでも良くなりそうなんですが、気をしっかり持ちます。
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【香り】、ものっすごい華やか。 “っっぱーーん” って香りが弾けます。
マスカットやライチ、そして何よりも「蜜の多い青リンゴ」。新鮮で、かつ甘味のある果実のアロマ。これが初恋か。
遅れて白い花と蜜。同窓会とか行きたい。
仄かなスパイス香がまた、エレガントに引き締めます。胸が締め付けられそう。
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【味わい】、フレッシュ & ジューシーですぞわよ〜〜。
最初に果実味のフレッシュ感が口中に弾け、その後、甘味がやってくるん。やめて、これ以上惚れさせないで。
爽やかな酸味が、そんな果実味を “ぎゅーん” って、どんどん引っ張っていってくれてるかのよう。部活の後輩から「先輩〜〜///」とか呼ばれたい人生だった。
遅れて舌に感じる苦味が、フレッシュ感にコクを。青春を取り戻したい。
アフターのスパイシーな風味も、次の一口に拍車がかかる要因ですな。
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いやはや、「やはり正解だった」と思わせてくれる味わいです。
フレッシュながらほんのり甘やか、『Muškát Moravský 2016』。
暑〜〜い夏に、公園とか川でバーベキューでもしながら、仲間とわいわい騒ぎながら飲む
そんな絵が浮かびます。私にそんな夏がやってくるんでしょうか。泣きたくなってきました。
では次。
Iršai Oliver 2016
絶対聞いたことないでしょ、この品種。
『イルサイ・オリヴァー』っていいます(現地の発音だと“イルシャイ・オリヴァー”が近いです)。
§白品種・『Iršai Oliver イルサイ・オリヴァー』
ハンガリー原産の白品種です。
現地では、鶏肉とか入ったクリーム系のシチューなんかとよく飲まれるそうですよ。ハンガリーのごく一部、チェコのごく一部、ロシア、等で栽培されてますが、おそらくスロバキアが一番栽培されてるんじゃないかなぁって、体感では感じます。
基本的には、テーブルワインとして楽しまれる早飲みのワインで、1〜2年でいい感じの飲み頃になります。
特徴は……以下の至極いい加減なテイスティングノートで確認してみてください。私は最高に好きなスロバキアの品種です。
個人的には、『ソーヴィニョン・ブラン』に共通する香りを感じてます。
この『イルサイ・オリヴァー』もね、品種としてすごく好きなんですよ私。
スロバキアではちらほら見かける白品種。展示会なんかでも、いくつかのワイナリーの『イルサイ・オリヴァー』飲んできたんですが、その中でも、このGolguzのイルサイ・オリヴァーが一番美味しいんじゃないかなって。
『Iršai Oliver』テイスティングノート
清涼感溢れるハーブ香、そしてスパイス感です。
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【外観】はこんな。淡い色合いですね。
淡いレモンイエローって感じでしょうか。
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【香り】。
まず、清涼感溢れるハーブ香が最っ高。“しゅっばーん”って鼻孔が支配されます。私、今、ハーブの草原にいるわ。
フレッシュ感のあるグレープフルーツ。あと香木のような心地良い香りも。ムーミンに会えそう。
香りからして、仄かなスパイスも感じられます。頭からぶっかけたいくらい良い香り。
先程の『マスカット・モラフスキー』とは趣を異にし、“華やかさ”では『マスカット・モラフスキー』に軍配が上がりますが、『イルサイ・オリヴァー』はもう少し落ち着いた、「大人の女性」のような感あります。
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【味わい】ですが、これまたフレッシュ & ジューシーですぞわよ〜〜。
ここは『マスカット・モラフスキー』と拮抗しますな。しかしながら、この『イルサイ・オリヴァー』は清涼感のあるジューシーさ。
それに一役買っているのが、生き生きとしたこの酸味。ハイジが草原で“うふふふふ”って微笑みながらくるくる回ってそう。
そして口中に確かに感じられる苦味と、絡んでくるスパイス感がコクを生んでますね。クララが立ちそう。
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そんな「HAPPY WINE シリーズ」の白ワイン2種。
どちらも夏にはぴったりな白ワインなんですが、
『Muškát Moravský 2016』
=甘やかなフレッシュ & ジューシー。果実の甘味旨味。
≒
『Iršai Oliver 2016』
=清涼感のフレッシュ & ジューシー。ハーブの爽やかさ。
ザックリと、こんな違いと思って頂ければ。
飲み比べをオススメします。品種の違いが、非常に面白く味わえますよ。
では最後。
Zweigeltrebe 2015
『ツヴァイゲルト』ですぞ、紳士淑女の皆様。
§黒品種『Zweigelt』
スロバキアでは、上記のように『Zweigeltrebe ツヴァイゲルトレーベ』って表記されることが一般的です。
オーストリアではよく使われるツヴァイゲルト。チェコやスロバキアでも結構この品種が使われます。
【ブラウフレンキッシュ × サン・ローラン】っていう交配なんですが、ツヴァイゲルト博士が造りました。という何の役にも立たない情報も置いときます。
近年では、国内でも北海道のツヴァイゲルトが有名になりつつありますね。
これがなかなか面白い品種でして。樽熟成をたっぷりかけたフルボディなワインも造られれば、果実味重視の軽目のワインにも造られ、非常に幅の広い品種です。でも、個人的にはミディアムくらいをよく飲みます。
赤いチェリーのようなフルーティな香りが際立って立ち上ります。味わいには、スパイス感がアクセント。
※
弊社では二つ目のツヴァイゲルトですね。
オーストリアの家族経営ワイナリー・Stiegelmarによる、軽やかな赤ワイン。これまたいいんですわ。
オーストリアが本場の『ツヴァイゲルト』なわけですが、スロバキアでは果たしてどのような味わいになるのか。
興味と期待と、なにより不安がありましたが、飲んでみて思ったこと。
「ライジングスター」は伊達じゃない。
『Zweigeltrebe 2015』テイスティング
『HAPPY WINE シリーズ』は可愛くポップなラベルでしたが、こちらはシンプルでクール。めっちゃカッコいいわ。こんな服着たい。
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【外観】はこんな。淡いながら紫がかった色調。周辺に向けピンク。
この時点で、めっちゃ良い香りがします。
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【香り】。まずはフレッシュ感抜群の、チェリー。直後に、レーズンの甘やかな果実香。これがもう際立って、“ふぁっしゃー”って、鼻孔に充満します。
とにかく際立ってフルーティです。
変な感じですよね。“フレッシュ”果実なのかと思ったら、同時に“甘やかな”果実も香る。でも、本当こんな感じ。
甘みの強いスパイス、クローブのようなスパイス香。ほんわかと樽のニュアンスがエレガント。もうエロい。もはやド淫乱。抱いてください。
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【味わい】はっていうと、めっちゃジューシーな果実味がとにかく印象的。今口説かれれば一発で落ちる。だから早く。
口当たりは軽めで、スイスイとグラスが進みます。これは料理の幅が広そう。
伸びやかな酸味と細かい質感のタンニン。めっっちゃバランス良い。そんな人になりたい人生だった。
意外とタンニンありますな。しかしながら、全く嫌味のない残響ですよ。スパイシーな風味もニクいアクセント。
-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-
『Zweigeltrebe 2015』。
スロバキアのツヴァイゲルトも、こんなに美味しいんですね。そして、Golguzすごいなって。
今後とも、弊社の定番ワイナリーとして行きたい所存。
と、以上、スロバキアの農業会社が立ち上げたワインブランド・Golguzから、3種のワイン紹介でした。
「スロバキアワイナリー界のライジングスター」と呼ばれる理由が体感できましたよ。確かな力を感じます。こりゃライジングするスターだわ。
スロバキアにも、まだまだ良いワイナリーはありそうですね。
さて、駆け足ながら「新ワイン紹介」をしてきました。本記事でひとまず終了。
今回も、なかなか面白そうなワイン持って来たでしょ?
ちょいちょい書いてますが、今回のワインは「夏」を強く意識しました。全てスロバキアから、珠玉のワイナリーとワインです。
飲んだ方がどう感じるのか、不安もありますが、とても楽しみです。
恐らくその内のいくつかは、この夏で売切れます。というか売っちゃいます。
ご興味があれば是非、弊社にしかないスロバキアワインを試してみてください。
※ 一般販売は、今週中に開始します ※
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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ
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