銭湯で逃走し貞操を守る昼下がり(悪夢)
突然ですが
私、女性が大好きです。
こんにちは私です代表です村山です。
冒頭から、極めて反道徳的にも取れる宣言で大変申し訳ございません。
特に女性の方におかれましては、ご気分を害された方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、清々しいまでのクズ野郎の如く、そうした宣言で冒頭を飾ったには理由があります。
変な意味じゃなくて、その、なんて言うんでしょう。
そのぉ あのぉ
つい最近、いわゆるゲ◯の方に銭湯で執拗に追い回されました(確信)。
いかがでしょう、↑このパワーフレーズ。
自分で書いてて、戦慄が走ってます。タイプしているこの指先に震えが観測される程には戦慄し、震撼してます。
この世界は、なんて残酷なのだろう。神は死んだのだ。
はじめに
先に断っておきますが、私はいわゆる同性愛者の方に対して、何の偏見も持ってません。
どの立場だろうと、強 要 さ え し な け れ ば 、個々人の自由です。“好み”というものが人それぞれにあることと、ほぼ同一視してます。それくらい、特に何も考えてません。
ただ 私 は 女性が好きなんです。
冒頭の、清々しいまでのクズ発言の真意、ご理解頂けたでしょうか。
続・あんま帰れない日々
ここで近況を書いてから、引き続き、あんまり家に帰れてません。
輸入も一通り終え、新ワインの一般販売も開始し、それでもなお、色々追いつめられてます。
私の脳内風景を分かりやすく解説した画像がこちらです↓。
暗闇に射し込む一条の湯
で、寝泊まりするのは仕方ないとして。事務所、シャワーないんですよね。
私のような30も半ばを過ぎたオッサンの身には日夜、汗や油、埃、ストレス、カルマ、ペイン、リビドーなどが堆積していき、1日でもシャワーを浴びなければ、その身は公害へと簡単にシフトします。
じゃあどうするかって
※イメージ
“ カ ポ ー ン ”
銭湯なんて随分行ってなかったんですが、これがまた気持ち良くてね。仕事は辛い時期なんですが、そんな中の銭湯。暗闇に射す一条の光のようです。
ネットで調べた事務所から一番近い「Aの湯」に夜な夜な向かっては、汚れ切ったこの身を清めてたわけです。
ご近所で耳にする “町の銭湯事情”
そんな中、とある深夜のこと。
いつもお世話になっている、弊社事務所近くのこちらのワインバーで、こんな会話が成されました。
最近事務所に寝泊まりでね。「Aの湯」行ってるんですよ
あー、「Aの湯」。……まさか、あっち行ったことあります?「Xの湯」
いや、行ったことないすねぇ。いい感じなんですか? 行ってみようかなぁ
「Xの湯」ね、有名なんですよ。ゲ◯の方達のハッテン場として
うん絶対近づかない(即答)
聞く所によると、この「Xの湯」。深夜1:30までやっているんですが。
深夜に近づくにつれ、上記、ソノ方面の “けもの”フレンズで溢れかえるそうで。
なんて言うんでしょう。酒池肉林、魑魅魍魎、阿鼻叫喚、地獄絵巻、タルタロス監獄、コキュートス、魔境ジャパリパーク、といったニュアンスの、極めてエッジの効いたファンタジーゾーンに劇的ビフォアアフターするらしいんです。
まさに“発展”するわけですね。やかましいわ。
あくまで “そこで聞いた話” ですが、「私は絶対に近づくものか」と、深く心に刻みました。
魔巣・「Xの湯」の利点
しかし、この「Xの湯」。私にとっての利点がありました。
開店が早いんです。
※「Xの湯」への道すがらの風景。こんな都心のど真ん中に、魔境が
昼間に銭湯に行くことはあまりないんですが、事務所に戻るのが夜中になると、いつもの「Aの湯」は既に閉まってる。
そうなると、次の日の昼間に入るわけですが、「Aの湯」は開店が夕方。
夕方まで待つのはスケジュール的にも気分的にも無理なので、昼過ぎに開店する「Xの湯」へ、開 店 早 々 に 行くことにしてます。
そして、スッキリしてから、夕方前から営業したり、色んなとこ顔出したり、打合せしたり、ってわけです。
……
念のため断っときますが、「スッキリしてから」って変な意味じゃないですからね。ね? 念のため、まじで。勘弁してお願いまじで。
※弊社近くの情緒溢れる商店街
「昼間なんだから、さすがに大丈夫だろう」とは思いながらも、初めて行った時はめっちゃ警戒しました。
髪を洗いながらも、身体をゴシゴシしながらも、常に鏡に移る人影に注意を向け、即座に対応できるよう神経を張り巡らす。
「こう来たら……こうっ! こう来たら……こうだっ!」って、裏拳かますイメトレとかしてました。全然休まりませんでした。
まぁ実際は、浴場にはご近所のおじいちゃんがほとんどで、「さすがに開店早々の昼間に “けものフレンズ” はいないか」と胸を撫で下ろしました。
這い寄る筋肉
「Xの湯」に、昼間に訪れること3回目となる先日。
もうすっかり警戒心は薄れ、番頭のおばちゃんに挨拶し、るんるんと浴室へ。
もうもうと湯気を上げ、たゆたう湯船に肩まで浸かる。“カポーン”という桶や、床を打つ湯の音を聞きながら、目を閉じ、じっと身体を癒します。
安息の、ひと時。
…
「本能」としか言えません。今もって、なお。
何の気なしに、ふと目を開けます。
前方、11時方向。
私の浸かっていた湯船に隣接する水風呂。その縁の部分に “どん” と座った、人類(多分)による視線を感じます。びしばし感じます。
恐る恐る、目だけを向けてみます。
じ ー ー ー ー ー ー ー ー っ
って。
なんだろな って。
変だな って。
ぞぞぞ〜 って。
先程、私、こんなこと書きました。
「こう来たら……こうっ。こう来たら……こうだっ!」って、裏拳かますイメトレとかしてました。
変な気を少しでも起こそうもんなら、本気で↑↑↑これやるくらいの気概でしたが、そんなものは湯気と共に、露と消えました。
だって、その獣の見た目
※サンドイッチマン・伊達さん、すみません
瓜 二 つ 。
その上、体格が
※livedoor NEWSより
往 年 の 長 州 力。
・髪はど金髪。
・凶悪な目つき。
・首にかかる金ネックレス。
・腕1本で人間一人くらい捻り潰せそうなほど鍛え上げられた胸板。
……
勝 て る わ け が な い 。
ぱっと見、人類にさえ見えません。完全に奇行種です。リヴァイ兵長、あとは任せました。人類に、どうか勝利を。
鳴り響くエマージェンシー
「いやいや、気にし過ぎかな」って自分に言い聞かし、そそくさとその風呂を出、露天風呂に移動します。
露天には、おじいちゃんが一人。私もザボンと入ります。
外の空気に触れながらの熱いお風呂。これまた、たまりません。
(あーなんだったんだろ、さっきのヤ◯ザとプロレスラー足して2でかけたみたいなの。いやいや、警戒し過ぎか。こんな昼間っからそんなのいるわけn……)
“ の そ … っ ”
-奇行種がログインしました-
浸かっているお風呂のお湯が、一気に冷水になったかのような、戦慄。
そして、湯船近くのベンチに、“ドス”っとお座りになられた模様。
絶対に、決して見ないように、まるで湯を心から楽しんでいるかのように、空を仰ぎます。「ふ〜〜ぃ」とか言って。
でも視線はびっしばっし感じます。
今はただ、一緒に湯に浸かってるおじいちゃんだけが、唯一の生命線です。こんなにも老人を心の拠り所にしたことは、人生で一度もなかった。
ここへきて、私の本能が本格的にエマージェンシーを鳴らします。
総員、第一種警戒態勢。繰り返す、第一種警戒態勢。
各員、全火力を装備ののち、速やかに所定位置に配備し目標に備えよ。
繰り返す、第一種警戒態勢。
再度、その奇行種(野獣)のスペックを貼りますね。
・髪はど金髪。
・凶悪な目つき。
・首にかかる金ネックレス。
・腕1本で人間一人くらい捻り潰せそうなほど鍛え上げられた胸板。
・顔は伊達ちゃん
・身体は往年の長州
・心は乙女
……
待つのは、死か、貞操の喪失か。
貞操をかけた逃走劇の始まりです。
狩る者(奇行種)、狩られる者(私)
露天風呂に一緒に浸かってるおじいちゃん(生命線)が湯から上がりそうな空気を敏感に察知し、その刹那、先に立ち上がります。「お願い、私を一人にしないで」と。
……念のために言っておきますけど、「立ち上がります」って変な意味じゃないですからね?「勃ち上がります」じゃないですからね?「両の足で、すっくと立ち上がる」ってことですからね? ね? まじで。勘弁してほんとやめて。
「ヤバい、これほんとにヤバいやつかもしれん」とパニクりながらも、洗い場に向かいます。早足で。早足で。早足で。早足で。すごく大事なことなので4回言いました。
頭から冷水のシャワーを掛け、冷静を取り戻します。
(大丈夫だ、私は負けない。私の貞操は、一生かけてでも私が守るんだ。心をしっかり保て。全身を鋼へと変えろ。この拳は剣となr…)
“ ド ス っ ”
-奇行種がログインしました-
私の座る洗い場から、二つ程空けた並びに。
何?何なの?積極的過ぎない?さっきあなた、そこに座ってなかったよね?違う人座ってたはずだよね?この二つ程空いた席がなんか余計に嫌だよ?ちょっと遠慮したつもりなの?乙女の恥じらいが、この二つ程空いた席に表現されてるの?やめよ?ねぇもうやめよ?平和的解決を望も?
……
その後、ジャグジー風呂へ移動
“ ぬ ん っ ”
-奇行種がログインしました-
最初の風呂に再度移動
“ ど い ん っ ”
-奇行種がログインしました-
……
私、あまりの恐怖にパニクり、ジャグジー風呂で足を滑らせ、足の親指を痛打しましたからね。
後から気付いたけど、思いっきり指先パックリ割れてましたからね。サンダル血まみれでした。
湯屋からの敗走
(もうダメだ。精神が持たない。もう逃げよう。この歪んだ欲望渦巻く世界から逃げよう)
↑心が折れました。
自分のお風呂セットを掴み、逃げるように風呂場を後にします。めっちゃ後を警戒しながら。脱衣所で「見た目は伊達ちゃん、身体は長州、心は乙女」の奇行種に出くわしたら、今度こそ発狂する。あたし、食べられちゃう。調査兵団に入っとけばよかった。
適当に身体を拭き、ドライヤーをかけることもなく、 逃げるように魔巣・『Xの湯』を出る。「逃げるように」っていうか、実際逃げてるんですけど。
※『Xの湯』近くに咲くあじさい。もはや毒々しく見える
事務所に戻るまでの道すがらも、後を振り返り振り返り、早足で歩きます。
足の指は、血だらけです。 満身創痍。お風呂行っただけなのに。
そして、我が貞操と共に事務所に無事到着した時の安堵感。
(あの奇行種は何だったんだ。白昼夢か。たまたまかな。何かの間違いなんじゃ。あの銭湯に行けなくなるのは正直キツい)
ふと思い付き、PCを開く。
Google先生に、ちょっとお尋ね。
えーっと、『◯◯◯(町名) Xの湯』 … と
…ん……? 予測…候補…が…
『Xの湯 ハッテン』
いやぁぁぁぁぁぁああやっぱりぃぃぃぃいいいいい!!!
もう絶対に行かないぃぃぃぃいいいいいい!!!!
私は、女性が、大好きです。
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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ
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