ワイン不完全ガイド「シェルブロ」

戦わないワイン商 (株)Sheldlake代表村山による、ワインとかなんかそんな感じのブログ

香川県の皆(骨付き鶏)さん、名古屋の皆(ひつまぶし)さん こんにちは(白目)

f:id:sheldlake-wine:20170110200021j:plain

 

駿河湾から失礼します。

 

 

新年の冷たい風が吹きすさぶ中、こんな眺望を前にする。

 

色んなことが、頭の中を駆け巡る。

 

 

今に到るまでの道のり、今年の会社としての展望、ワインのラインナップ。

新ワインの選考、不安、あの人のこと、この人のこと、これからのこと。

さっきサービスエリアで食べたラーメンのこと、海鮮丼にしとけばよかったかなってこと、この前島根で食べたノドグロ最高に美味しかったなってこと、今夜のご飯は何にしようかなってこと、今夜のご飯は何にしようかなってこと、今夜のご飯は何にしようかなってこと、今夜のご飯はご当地の美味しいものを絶対に食べようってこと、今夜のご飯…

 

 

……

 

 

今夜のご飯 何にしよっかなーーー

 

 

こんにちは私です代表です村山です。

 

 

休みを利用して駿河湾でリフレッシュ

そんなわけは当然なく、出張の道程です。新年早々どうもありがとうございます。普通に旅行したい。

 

お仕事報告です。

 

どこに向かってたかというと名古屋、そして高松、また名古屋。なんだこの無茶な日程。

色んなとこに行くのは良いとして、例によって観光の時間なんて一切ないという過密出張に、駿河湾の冷たい風が我が身に染みます。

 

だからね、この美しい眺望を前にして想い馳せるは

そう、ご当地グルメしかありませんよね。働けよってね。

 

 

名古屋へ 車で(白目)

訳あって、名古屋へは車で向かっておりました。新東名高速、始めて走りましたね。

 

f:id:sheldlake-wine:20170110201110j:plain

 

快晴の午前、夢と希望と腰痛と仕事道具を車にパンパンに詰め、一路名古屋へ。

私、大体昼間は事務所に引きこもっている分、ただ富士山が見えただけで「ぅわぁぁぁい」の感嘆詞が出ます。完全に可哀想な子ですね。

 

f:id:sheldlake-wine:20170111141107j:plain

▲ラスボスの居城感すごいけど、ただのモード学園。最後に名古屋来た時は無かった。

 

17時、名古屋着。昨今、名古屋の交通事情の劣悪さがネットで話題のため、軽く警戒してましたが、言われているような無茶なドライバーには出会いませんでしたよ。

 

車を駐車場に停め、そのまま新幹線に乗り、岡山経由で香川県高松へ。

 

 

高松へ 息つく間もなく(白目)

もう一度言いますが、なんだこの無茶な日程

東京〜名古屋まで車で5時間以上、名古屋〜高松まで新幹線と私鉄で軽く3時間弱、という事実に打ちのめされそうです。

この時点で私のHPゲージの89%は消費されています。

 

f:id:sheldlake-wine:20170111200031p:plain

▲「さぬきうどん駅」て。もう清々しいですね。

 

21時、ようやく高松駅に到着。

昼間なら瀬戸大橋から臨む瀬戸内海の絶景が見えるはずなのに、風景は闇と消え、大きな悲しみが訪れました。

Googleマップでリアルタイムに移動する現在地ピンを見つめながら、「ぅわぁぁぁあい、私、今、瀬戸内海渡ってるぅぅ☆」と、心の中で鼓舞してました。

 

f:id:sheldlake-wine:20170111182246j:plain

 

私、四国初上陸だったんです。

ということは、です。この土地をよく知るために、道中で調べはついてます、ご当地グルメの

「どうせさぬきうどんだろ」って思ったあなた。

違うんですな、これが。香川はうどんだけじゃないんです。

 

 骨  付  き  鶏

 

いかがでしょう。この、耳で聞くに甘美、活字で見るに雅なパワーワード。

早く会いたい一心で、競歩かな?っていうスピードでホテルへ急ぎます。正直、道中の町並みとか全然覚えてません。

 

f:id:sheldlake-wine:20170110202139j:plain

▲高松駅前。路上で演奏される“くるり”のコピーが切なさを煽ります。若人よ、鍛錬に励むがよい

 

ホテルに着いた瞬間、荷物をぶん投げて街へ繰り出します。

高松、結構人が多いんですよね、飲屋街。若い人が多かった印象です。そんな中を、「骨…付鶏…ほ…ほね……鶏…」と血走った目でお店を目指します。狂人です。

 

店員さんの「ご注文は…」の言葉に被せるように「ほ ほほ ほほほ骨付きどっどど鶏あとビール!」。変態です。

 

f:id:sheldlake-wine:20170111182541j:plain

 

なんという事でしょう。

神々しい。もう眩しい。聖なる輝き。直視できない美しさ。妖艶なフォルム。もう抱いて。興奮してきた。今この写真を見てるだけで、白米が進みそうです。3杯は堅いですね。

 

左が「おやどり」、右が「ひなどり」。この二つ、全く異なる個性。

「おやどり」はギュッと身の絞まった歯ごたえ。鶏の旨味を存分に味わえます。対して「ひなどり」、ふわっふわ。甘味さえ感じる上品な油。

私、ここ数年はあんまりビール飲まなくなったんですが、こんなにビールが自然と進んだのは記憶にありません。っていうくらいビールに合う味付けです。

 

高松に到着するまでの道程が、走馬灯のように巡ります。

このまま帰りたい。

 

でも、私ワイン屋さんじゃないですか。ワイン輸入会社の代表じゃいないですか。やっぱりビール飲んで満足してる場合じゃないんですよね。常にワインのことを考えてないと。

だからね

 

f:id:sheldlake-wine:20170111191346j:plain

 

日本酒を キュッと。

 

「ごめんなさい今だけは仕事を忘れさせて」と、美味しい日本酒と美味しいおつまみを堪能し、この憎き日程と仕事と辛い現実を忘れます。

 

なんか嬉しくなりますよね。知らない土地で、美味しいお酒と食べ物と、人に出会えると。

良い店、結構あるなぁ。高松、いいところ。

 

f:id:sheldlake-wine:20170111193514j:plain

 

早朝。ものすごい早朝。非人道的な早朝。ホテルを出ます。

抜けるような青い空と輝く朝日が、死んだ魚の目に痛いです。

 

f:id:sheldlake-wine:20170111194058j:plain

▲屋島。あの平べったいとこまで昇れるようです。

 

仕事会場から見える風景。屋島っていうらしいんですが、なんか、巨人が山を三枚に卸したみたいなフォルムですね。不思議。

もの凄く頂上が気になるんですが、お散歩の時間さえありません。近くて遠い。そんな苦しい恋心のような感情を抱きながら、仕事に励みます。

 

一日フルで動き続け、夜、息つく暇もなく高松を発ち名古屋にとんぼ返りです。 

もう一回言いますけど、なんなのこの日程。あたし死んじゃう。

 

 

再び名古屋へ とんぼ返り(白目)

名古屋に戻る道中は、もうすっかり夜。当然、瀬戸大橋からの絶景は、行きと同じく闇に溶けています。

電車内でスマホに目を落とし、再びGoogleマップを起動。ス〜っと移動していく現在地ピンを虚無の目で見つめ、「ぅわぁぁあああぁぁい、私、また、瀬戸大橋渡っちゃってるぅぅ〜〜☆」と自分を慰めます、心の中で。

 

f:id:sheldlake-wine:20170112151504j:plain

 

翌早朝。すごく早朝。人類が稼働してはいけない程の早朝。

しょぼくれた目をした私を会場で迎えてくれたのは、一匹の野良猫。「私を慰めてくれるのかい?」とか思いながらひとしきり戯れましたけど、私の死んだ魚のような目を狙っていただけかもしれません。

 

f:id:sheldlake-wine:20170112151901j:plain

 

この日は名古屋国際会議場っていう、それは大層な名称の建物でのお仕事。

会場入り口には ↑ こんな像が鎮座してるんですが、これ、めっちゃデカいんですよね。その作りの精巧さとか、馬に乗ってる人が誰だとか、そんなことより、とにかくデカいんです。「デカい」意外の記憶がありません。「デカい」の概念です。

どんくらいデカいかっていうと

 

f:id:sheldlake-wine:20170112152204p:plain

 

いかがでしょう。

このように、セ◯ンイレ◯ンのRサイズのコーヒーを比較対象とすると、この巨大像の大きさがよくわかりますね。ね?

高さはセ◯ンイレ◯ンのコーヒー約30,000個分くらいあります。

 

f:id:sheldlake-wine:20170112161328j:plain

 

夜までびっちりばっちりと頑張りました、私。

でも、そこに「やりきった」というような感動はありません。

なぜなら

 

 

このまま 乗ってきた車に乗り 東京に帰らなくてはならない から。

 

 

なに?この日程これで最後にしますね。

 

名古屋城見てみたかった。熱田神宮でお参りしたかった。友達に会いに行きたかった。街行く名古屋美人をゆっくり眺めたかった。手羽先とビールしたかった。栄でしこたま飲み歩きたかった。

 

だからね、帰る前にせめてもの挽回に、不退転の決意を以て、これだけは。

 

f:id:sheldlake-wine:20170112161541j:plain

 

某人気店のひつまぶし

もう、すごい。もはやエロい興奮してきた。顔から突っ込みたい。このどんぶりに飛び込みたい。どんぶりの中でバタフライしたい。潜水して溺死したい。

 

天にまします神々の主食って、きっとこれなんだなって。

普段の私の正常な判断ならば、一食にこの値段のもの食べたら手が震えるんですが

もう知るか、私は『名古屋』を味わいたいんだ、という不退転の決意でしたからね。

いやぁ、本当に美味しかったですね。

 

これでしばらくの間は、ジャガイモだけで生活します。

 

f:id:sheldlake-wine:20170112162617j:plain

 

さて、なんか最近ご当地グルメご紹介ブログみたいになってるんですが

ちゃんと働いてますよ?

ワイン発送してますよ?

 

 

今年も例によって不安ばかりですが、自分の扱うワインと生産者への想いだけを頼りに、てくてく歩いて行こうかと思う所存。

 

新しくラインナップに加えるワインも、考えておりますぞ。

 

 

それでは、この言葉を以て御挨拶とさせて頂きます。

「今年から」の方も、「今年も」の方も、2017年のシェルドレイクをよろしくお願い申し上げます。

 

 

シェルドレイクのワインが

あなたの素敵な時間を演出する一助となりますように

f:id:sheldlake-wine:20170112163312p:plain

=・=・=・=・=・=・=・=・=・=
株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ

ワインのご購入はコチラへ⇒すべて日本初上陸のワインです
Facebook(企業ページ)⇒商品情報などを更新
Facebook(個人)⇒私と、友達に、なってください!
=・=・=・=・=・=・=・=・=・=