ワイン不完全ガイド「シェルブロ」

戦わないワイン商 (株)Sheldlake代表村山による、ワインとかなんかそんな感じのブログ

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

醸し醸され醸さず 〜 ワインのタイプごとにSO2許容量が違う理由 〜

〜前回続き ~ 再掲ですが、EUの「ビオワイン」における亜硫酸塩の許容量。 タイプ EUビオワイン(単位:mg/ℓ) 赤 100 白・ロゼ 150 発泡 120 甘口 270 「各ワインのタイプで許容量違うのなんでじゃい」って話なんですが これ、根本的な各ワイン造り方/性質に…

世界はハードルに満ちている 〜 世界の亜硫酸塩基準値例 〜

~ 前回続き ~ 日本においては、「1Kgにつき350mg」 ってのが、果実酒における残留亜硫酸塩の基準値なわけですが ビオワインの認証制度のこと、少し前に出ましたよね(ビオワインってなんだ 2)。 これにも繋がるお話。 EUにおける通常ワインの亜硫酸塩基準…

ワインを輸入するために必要なこと

再掲しますが、これね。 前回まで、あれやこれやと書き殴った「亜硫酸塩」。 これ、表示義務があるって言いましたよね。すごいサラっと。 今回はこれについて。 海外からお酒を輸入するのってね、ものっすごい面倒なんです。 あれ? これ 私が言っちゃいけな…

ビオワインってなんだ 5 ~ 挑戦には賛辞を ~

~ 前回続き ~ そうは問屋が卸さない続きです。 亜硫酸塩を減らすって、そんな楽なことじゃないんです。 楽なら皆やりますもんね。 じゃあビオ/自然派ワインの生産者たちは、どうやって減らすんでしょう。 亜硫酸塩が働きやすい環境 前述の通り、亜硫酸塩を…

ビオワインってなんだ 4 ~ 亜硫酸塩は火サスじゃない ~

~ 前回続き ~ で今回は醸造段階のお話。 「自然なワイン」とか見聞きすると思うんですけど、栽培だけでなく、醸造も「自然派のなんたるか」に関わる重要な側面です。そりゃそうですよね。 でも、現代における醸造の現場では、びっくりするくらい様々なもの…

ビオワインってなんだ 3

~ 前回続き ~ ビオワインの分類 一口に「ビオ/自然派ワイン」といっても、その栽培の手法により分類があります。 (※以下は、あくまで大ざっぱな分類です) 手法というより、「哲学」や「世界観」といった趣になるかもしれません。 ビオロジック - Biologi…

ビオワインってなんだ 2

〜 前回続き 〜 さて、日本では規定のない「ビオワイン」ですが、ワイン文化のお膝元、EUではどうなってるのか。 EUにおける「ビオワイン」規定 EUには、“とりあえず”あるんですよ、「ビオワイン」規定。 というか、その「認証制度」ですね。 (※ちなみに、…