2018年冬 新入荷ワイン紹介 3 〜白い三連星〜
新入荷ワイン紹介、続きです。
ちょっと、というかめっちゃバタバタしてて遅れてしまいました。申し訳ございません。
これにて今回の新ワイン紹介は最後。
最後はこちらの白い三連星。
前々回記事でご紹介した新入荷ワイン、『Dominus Rose 2016』の生産者、Domin & Kušický(ドミン & クシツキー)から、白3種の新ヴィンテージがそれぞれローンチ。ってことで、様子を見るためにも少量輸入。
これはもう、完全に私のエゴのみで輸入しました。だって、気になったんだもん。頭から、離れなかったんだもん。
『Rulandské Šedé bio 2014(ピノ・グリ ビオ 2014)』
現在も発売中(在庫もうわずか)なのが『2011』。
2011はすごかったですね。ピノ・グリらしさが存分に溢れてるっていう代物。厚みもありつつ上品さもある。
なかなかのボディでしたが、果たして『2014』はいかに。
『ピノ・グリ ビオ 2014』テイスティング
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【外観】※撮影者の腕がゴミであるため、写真では違いがわかりにくいかと存じます。大変申し訳ございません。
ま まぁ、その、淡い黄色ってところです。
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【香り】ですが、もうフレッシュな柑橘香がさっす〜んって。あと白い花や若干のスパイス香。でも、抜栓したばかりは、全体的に香りは控えめなんですよね。正直「あれ?」ってなりました。
しかしながら、1日2日と経つとほのかながらハチミツ、そして白っぽい花。あと、スパイシーな風味を予感させるニュアンスが出て来ますな。
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【味わい】は、キリリとした酸味、そしてグレープフルーツの皮のような苦味がガツンと。後味にスパイシーなほろ苦さと柑橘感抜群の酸味。
これもまた、『2011』とはずいぶんな違い。
『2011』 → 濃密にして厚いボディ
『2014』 → キレのある飲み口
というように、だいぶ趣を異にします。
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スロバキアって、聞くところによると2014年は作柄的にあんまり良くない年だったみたいなんですよね。
その影響もあるんでしょうか、正直言ってしまうと、2011ヴィンテージの力には遥か及ばないかなぁという印象。
バッドヴィンテージの中、試行錯誤した生産者の姿を思い浮かべながら、ワイン造りの難しさに思いを馳せる、そんなひととき。
『Rizling Vlašský bio 2015(ヴェルシュリースリング 2015)』
スロバキア、そしてオーストリアでは頻出の白品種・ヴェルシュリースリングですぞ。我これ好き也。
なんていうか、要は「スッキリ系」で片付けられる品種なんですが、その実、土地と生産者次第でかなり表情を変えます。面白いですよ、この品種は。
今販売しているこの生産者の『ヴェルシュリースリング 2013』(めっちゃ在庫薄)が、これ。
↑ この『2013』(在庫薄)はスクリューキャップ。
そんで今回の『2015』はコルク。
ってことで、この時点で味わいの方向性に違いがあるんだろうなと予想されます。
※「スクリューキャップにする意味」/「コルクにする意味」、ちゃんとあるんですよ。ここでは触れませんけど。
『ヴェルシュリースリング 2015』テイスティング
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【外観】※撮影者の腕がゴミクズカスであるため、写真では違いがわかりにくいかと存じます。大変申し訳ございません。
ま まぁ、そのぉ、あのぉ、輝きのある淡めの黄色ってとこです。
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【香り】ですが、こりゃ良〜〜い香りです。
柑橘系のフレッシュな香りが潜行しますが、後ろの方に仄かに白い花とか、あと薄っすらと乾燥した藁みたいなニュアンスが。
抜栓から時間が経つにつれ、若草やハーブのような香りが顕著になっていきます。
これは気持ちいい香り。ヴェルシュリースリングの良いところもよく出ているのではないかと。
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【味わい】は、新鮮な柑橘味とキリッとフレッシュな酸味ってのがファーストインッパクト。控えめながら支えるような苦味もいいですなぁ。非常に爽快感のある口当たりです。
テイスティングの時は、いつも色んな温度で飲んでみるんですが、このヴェルシュリースリングはですね
冷やし目にすれば マリネなど前菜中心にイケるやつに
温度を上げれば 豚肉などの料理にもイケるやつに
ってな感じで、あらゆる温度にも適応性の高いワインだと感じました。
言い換えれば、食事中のお供としては非常に優秀なワイン。どんな案件にも柔軟に対応する期待の若手社員みたいな。
ちなみに、1週間以上かけて飲みましたが、全く色褪せることなく飲めましたよ。
このルーキー、我慢強さもあるようで。
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『2015』ヴィンテージはコルクということで、予想した通り、より飲みごたえのあるワインになっておりました。
自分が飲んできたヴェルシュリースリングと比べても、風味に厚みを感じる一本。これは面白いワインですよ。
『Tramín Červený bio 2013(ゲヴュルツトラミネール ビオ 2103)』
スロバキアのゲヴュルツトラミナールですぞよ。ぃやっほい。
当初から、そして今も、個人的には注目しちゃう品種です。
「Tramín Červený」=「Gewürztraminer」のスロバキア語表記。
世界中あらゆる有名産地で作られるんです、ゲヴュルツトラミネールって。
(フランス・アルザス、北イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ・カリフォルニア、南アフリカ、などなどなど)
ですからね、群雄割拠する世界中のワイン産地で栽培されるこの品種が、我がテリトリー・スロバキア共和国で一体どういう表情を見せるのか。
テロワールに果たして合ってるのか 合わないのか
バランス良く “置いてくる” のか 自由に “尖らせる” のか
その点において、スロバキアのワイナリーが手がけるものだと、つい反応しちゃう品種の一つです。
で、今回件のスロバキアの自然派ワイナリー・Domin & Kušický(ドミン & クシツキー)は、このゲヴュルツトラミネールをどう表現しているのか。
「溢れるコク」 「玄人好み」 「色気ムンムン」
これです。
『ゲヴュルツトラミネール 2013』テイスティング
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【外観】※撮影者の腕が天井知らずのウスノロバカマヌケであるため、写真では違いがわかりにくいかと存じます。大変申し訳ございません。
そのぉ、あのぉ、黄金がかった黄色ってとこです。この品種らしく、濃い目の色合い。
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【香り】、もう最高ですわお嬢様。
強いライチの香りがインパクト。それからパイナップル、青リンゴ。そして白いバラの香り。
ゲヴュルツらしさ全開の華やかな香りですなぁ。
そして、香りからもう “厚み” を予感させます。
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【味わい】、これはパンチあります。色気ムンムンって感じ。
強く、そして豊かな果実味。ものすごいコクですねこれ。
クリーミーな口当たり。舌に仄かに残るオイリーな感触。しっかりめの苦味があと引くコクの正体か。
後口に残るスパイシーな風味が、これまた長いアフターに乗ってきます。
いやぁすんごいわこれ。濃厚、いろいろ。
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この『ゲヴュルツトラミネール ビオ 2103』、真価を発揮するのは3日目くらいかもしれません。
中野の試飲バーの開店前に、毎日少しずつ毎日試飲してましてね。1週間経っても全く遜色なく色気を出していました。
あまり普段ワイン飲まない人には、ちょっとパンチが強すぎるかもしれません。という意味では、私的には勧める人を選びます。色気凄すぎてToo Muchに感じるかもなぁって。叶姉妹みたいな感じ。
ただ、中野試飲バーで何人かにコッソリお出しした時は、全員から大好評でした。
… …
さて、3回に分け『2018年冬新入荷ワイン』のご紹介でした。
今回はスロバキアからのみでしたね。
すでに販売を開始している新ワイン、いきなり好評をいただいており、とりあえずは胸を撫で下ろしているところ。
特に『新入荷ワイン紹介 2 〜ノンフィルター赤と新ヴィンテージ〜』でご紹介した超絶少量生産のノンフィルター赤・『Baccrra 2016』に関しては、早くもポンポン出ているので
ご興味のある方はお早めにご注文いただけると幸いです。
そろそろ冬も終わるんですかね。早く暖かい季節になってほしいものです。
だってそうなれば、ワインがまた旨くなりますから。
それでは皆様、良い酒活を。
ご注文、心よりお待ち申し上げます。
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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ
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