新ワインのご紹介 3
新ライナップ紹介の続きです。どんどんいきます。
今回は、現ライナップにあったワイナリーが手掛ける、新しいワインを2種。
早速コチラ。
MUŠKÁT MORAVSKÝ(白:マスカット・モラフスキー)
スロバキアの老舗ワイナリー・Château Topoľčianky(シャトー トポルチアンキ)から、ちょっと試しに入れてみました。「ちょっと試しに」とか言っちゃ立場上ダメなんでしょうけど、ちょっと試しに入れてみました。
このChâteau Topoľčianky、実績としてはスロバキアNo.1ではないでしょうか。
「MUŠKÁT 」は「ムスカート」と発音されます。いわゆる「マスカット系品種」ですね。この系統の品種、世界中に沢山あります。
この「ムスカート・モラフスキー」は、やはり主にスロバキアやチェコで造られてるようです。
このワイン、入れてみて正解でした。
香りは、華やかの一言に集約されます。桃とかライチ、青リンゴも感じられ、どれにせよフレッシュ感のある果実香。そこに蜂蜜のような甘やか〜なニュアンスが優し〜く包みます。
で、味わいはというと、さっぱりフレッシュ。香りとのギャップが面白いかもしれません。“酸度”としては、まぁまぁありそうなんですが、果実の甘味と溶け合って、優しい酸味に感じられますね。シトラスっぽい苦味が口中で良いアクセントなのではないでしょうか。後味にわずかに感じるほろ苦さと、鼻から抜ける若草のような香りが心地良いですぞ。
このワイン、お好きな方多いと思いますよ女性は特に。
サラダ、前菜系、生ハム、あっさり系チーズ、その辺のお供にはもってこいのワインではないでしょうか。
価格も結構お手頃では。
んで次。
RIZLING VLAŠSKÝ BIO 2013(白:ヴェルシュリースリング)
弊社一番人気のワイナリー、というか主に私が入れ込んでる、スロバキア自然派生産者・Domin & Kusicky から、新作を持って来ました。
品種は「ヴェルシュリースリング」。スロバキア語表記で「RIZLING VLAŠSKÝ リーズリング フラスキー」というわけです。
『新ワイン紹介 1』でも出てきましたね。オーストリアの家族ワイナリーからのワインにも、この品種があります。
この自然派生産者に関しては、弊社HPでも特集をしておりますので、出会い頭の事故と思って大人しく誘導されてください。
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この『RIZLING VLAŠSKÝ BIO 2013』。スクリューキャップなんですけどね、多分このワイナリーで造るのは初なのではないでしょうか。いつもコルクでしたもんね。
という訳で、“気になって仕方が無い=どうしても飲みたい”という独善的な真摯な気持ちで輸入してみました。
香りなんですが、ミントのようなハーブ香が先行します。その後に、青リンゴを思わせるフレッシュな果実香が後を追います。他に頭に浮かんだのは、“藁” “枯れ草”。乾燥した草や茎を想起しました。
で、味わいなんですが、スクリューキャップのワインであることから分かるように、スッキリとした飲み口。ハーブを口に含んだときのような、爽やかさがあります。
口中でちょっと感じられる独特の苦味が、旨味となってる感じですね。
後味にも鼻から香るハーブ香がこれまた。
こんなヴェルシュリースリングは、私は飲んだことがありませんでした。
自然派ワインらしく、飲み疲れのしないワインですよ。ボトルも可愛いし。
※同じ品種でも 個性が現れるワイン
面白いですよね。全く同じ品種なのに
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ヴェルシュリースリング | オーストリア= 華やかな果実香
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ヴェルシュリースリング | スロバキア= ハーブ香
と、全く違う個性が出ています。
その土地の特徴(テロワールと呼ばれます)による違いもあれば、生産者の腕というか“手癖”の違いもあるのでしょう。比較して飲むと、かなり面白いと思いますぞ。
ギタリストとかベーシストなんかもそうです。全く同じ楽器 / 機材を使っても、弾き手によってその音には明らかな違いが表れます。
というわけで、本日は2種をご紹介させて頂きました。
数日あけて、続きます。