ワイン不完全ガイド「シェルブロ」

戦わないワイン商 (株)Sheldlake代表村山による、ワインとかなんかそんな感じのブログ

チェコの自然派ワインフェス『AUETNTIK FEST』が天国への階段だった件につきまして

※本記事は写真が多めに添付されているため、読み込みが遅いかもしれません。ご迷惑おかけします。

 

 

こんにちは私です代表です村山です。

 

 

前回まで2回にわたり、新規ワイナリーのご紹介をさせて頂きました。

 

 

生産者のこと、その土地の雰囲気などが少しでも伝われば、これ幸いに存じます。

読み直したら、なんかちょいちょい記憶にない無駄な心の声が入ってたりして「手グセって怖いな」って。

もっとスマートな、インテリジェンス溢れる文章を心がけます。

 

 

 

ワイナリー視察探訪 番外編

さて、今回は番外編としまして視察旅の一部をご紹介します。

だいたいワイン飲んでます。多分この視察中だけで、ワイン20本分以上は飲んでます。「早死」という高速道路を時速150kmで走ってる感じでしょうか。

  

ワイン好きの方も、逆にワインに興味のない方も、「こんな場所あるんだな」「こんな文化あるんだな」みたいに感じて頂けると、早死ハイウェイを走っている意味が多少出て来ます。

 

今回は、チェコで行われる ナチュラルワインフェス に参加したので、その模様をお送りします。

 

「中央ヨーロッパ・ナチュラルワインの今」

 

って文章書けるんじゃないかってくらい、勉強にも刺激にもなりましたぞ。

 

 

チェコの小さな村で開催される自然派ワインフェス

視察日程の真ん中あたり、このワインフェスティバルへ参加しました。

 

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イベントのパンフレット。デザイン超かっこいい

 

- AUTENTIK FEST(オーテンティック フェスト) -

チェコの南部、モラビア地方のとある小さな村で行われる、自然派ワインフェスティバル。
チェコを中心に、スロバキア、オーストリア、ハンガリーなど、周辺国のナチュラルワイン生産者が自ら出店し、ワインを振る舞う。美味しい郷土料理なんかも出店され、まさに“フェス”な賑わいを見せる。

決して大規模なイベントではないが、参加する生産者のレベルが高いと評判。去年が初開催で、今年で2回目。

 


 

※「Autentik」の意味については、文末にまとめます。

「ナチュラルワイン」「ヴァン・ナチュール」の最新の呼び名に関係します。

↓ ↓ ↓

Autentikとは 〜「ナチュラルワイン」の呼び名 最新版〜

 


 

 

日程調整のため、現地とSkype会議していたある日の事

 

 

ワインイベント行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい行きたいーーーーーーーージタバタジタバタ

↑ 37歳 男性

 

 

ってグズりまくったら行けることになりました。大人の本気って怖いですね。

 

 

本ワインフェスに行った結果

前々から、一度は行ってみたかったんですよね、スロバキアとかチェコのワインイベント。

「経験として」っていうのもあるし、「良い生産者に出会えそう」な気がしてたしまじで出会えたんだなこれが

 

 

スロバキアの自然派ワイナリー・Kasnyik前回記事でご紹介したんですけどね。

このAUTENTIK FESTに出展してました

 

その他にも、そのワインを飲んで

 

…いつか絶対に日本に持ってくるんだから…

 

って思った生産者、数組に出会えました。その生産者のこと、ワインの輸入などはまた別の機会に。

 

 

開催場所:閑静で小さな村

さて、スロバキア首都・ブラチスラヴァから車で1時間ほど。ワインフェスが開催される村に到着です。

 

 

ぃよ〜〜し飲むぞぉぉ。お祭りだーーーー!!!(「紅だー!」のテンションで)

↑ すでに仕事を忘れていた37歳男性

 

 

意気込んで車を出ると

 

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す ん ご い 静 か 

 

な〜んにもない。人っ子ひとりいない。

 

フェスの喧騒が遠くに聞こえてくるのではないか、と耳を澄ませます。聞こえてくるのは、風に揺れる木々のざわめき、鳥のさえずり。

 

え、まじでこんなゴーストタウンでワインフェスなんてやってる…? 場所間違えた…?

 

と、不安になりながら散策すること数分

 

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案内看板がありました。

 

あったけどさ。

 

あのさ、安心したけどさ。なんていうか、その

 

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もうちょい目立たせよ?

 

控え目すぎない? 恥ずかしがり屋さんなのかな? 「みんなに見られるの恥ずかしいよぉ///」っていう主催者さん? 可愛い。

 

案内に従い、丘の上にある会場に向かって歩きます。

 

 

会場は空の下

会場に到着すると、ようやく人に出会えました。

 

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会場入り口。ここで受付してオリジナルグラスをもらう

 

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そうか、ここに天国への階段があったんだね。私の骨はここに埋めてください。 

一般に「テンション」と呼ばれる形のない何かが、私の中でぶち上がります。もう最高です。

 

野外で行うナチュラルワインフェス」。なんて良い響きなんでしょう。めっちゃワクワクします。

 

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↑ ワインだけでなく、スープや焼き菓子などの郷土料理も食べれます。 

  

 

ブースの様子

いろんな人に出会いました。

 

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↑ 前回記事、Kasnyikの弟・Gabrielさん。この次の日、Kasnyikに視察に行きました。

「明日行くよ」ってご挨拶したら、自家製のリンゴジュースくれました。感謝。

 

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↑ この生産者も、ストレコフの生産者。視察しに行きました。めっちゃいい顔。心のとても優しいおじいさん。視察の時も、すごく良くしてくれました。いつか輸入します。

 

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↑ こちらはチェコの生産者。多くのキュベを用意してて、目移りしちゃいます。

 

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↑ 今スロバキアでカルト的人気を博している小ワイナリー。絶対に輸入してやるって思ってる生産者の一人。

 

 

出展ワインを飲んでの所感

この自然派ワインフェスに行ってみて、たくさんたくさん考えた事、感じたものがあります。以下はその一部。

 

  • 参加しているワイナリーのレベルが非常に高い
  • 同地域のワイナリー同士でも、各個性がわかりやすくワインに出ている
  • オレンジワインの流行はまだ続いている(が、多くはコッテリなものじゃなくてフレンドリー)
  • 「商談」の側面は控えめ

 

最後の項目に関して。

日本で私が参加して来たこういうワインイベントって、当たり前のように、商談的な場面をよく見かけます。

しかし、この「AUTENTIK FEST」では、そのような商談場面をほとんど見かけませんでした。 

 

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生産者へのインタビューコーナーなんかも

 

みんな「ただ“フェス”として」、「村の催し物として」ワインを楽しみに来ているって雰囲気に包まれた空間。何よりもそれが、気持ちよく楽しめた主要因ですね。

 

 

飲む飲む飲む飲む、そして飲む

↑ 大業な<h4>タグ見出しにしてますけどね。超絶・弱小・貧弱会社とはいえ、私だってワインインポーターとしてこのフェスに来てるわけです。

 

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お仕事で、来てるわけです。

 

 

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ただ漫然とワインを飲みまくるなんて

 

 

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そんなにバカじゃありません。

 

 

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常に頭には「仕事」という文字が

 

 

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「イエエェェェェェェェエエエエエィ!!!!!」 屈しました。

 

ダメでした。圧倒的にダメでした。あまりの参加ワイナリーのレベルの高さと、会場の気持ち良さに、かしづくように、ひれ伏すように、ダメでした。頭から「仕事」が吹き飛びました。

 

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 ↑ もはや二刀流とかしてますし、その結果

 

 

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酔っ払って犬に話しかけてます。

 

いや〜飲んだ飲んだ。 

 

 

日本の試飲会にも置いてほしいアイテム

あと、会場の随所に面白いものが設置されてました。これは目から鱗。

これ見たことあります?ワイン好きの諸兄姉方。私は初めて見た。

試飲会の会場にこれあったら、めっちゃ便利ですよね。

 

 


 

 

以上、チェコの小さな村で開催される『AUTENTIK FEST』の様子の一部をお送りしました。

雰囲気だけでも伝わって欲しく写真バンバンあげちゃいましたけど、ご興味持ってくだされば幸いです。

 

ものすごい勉強になりましたね、本当に。中央ヨーロッパのナチュラルワイン、その最前線を垣間見れた気がします。生きてる情報って、ものすごく貴重。

 

 

来年も行きたいので、みなさんも一緒に行って飲みまくりましょうナチュラルワインの最前線を感じに行きましょうよ。

 

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    § Autentikとは 〜「ナチュラルワイン」の呼び名 最新版〜

この[AUTENTIK FEST]。ナチュラルワインのイベントなんですけど、そもそも『 “ AUTENTIK ” ってなに?』って思いません?

 

中央ヨーロッパだと

Autentik(オーテンティック)

 

英語で

Authentic(オーセンティック)

 

の事ですが、昨今のナチュラルワイン業界においては、日本人が「オーセンティック」と聞いてイメージするものとはかなり異なります

 

本物の」「根源的な「元々の」

 

といった意味で使います。

 

そして今、ここ中央ヨーロッパ辺りの生産者の間では

 

「Natural Wine」「Organic Wine」「Vin Nature」

||

AUTENTIK WINE

 

と表現しています。

今回視察した自然派ワイン生産者たち、みんなこの表現を使って会話してました

自然に使ってくるんですよ。「Autentikなワインは〜〜〜」とか、「あそこのワイナリーはAutentikじゃないね」みたいな感じで。

 

2年前まで、私はこの表現を現地で聞いた記憶はありませんでした。

つまり、この「Autentik」という表現、つい最近使われるようになった最新の言葉という事ですね。

 

ワイナートさん、私への取材お待ちしております(嘘です怖いから来ないで)。ワイン業界の方なんかは、これ知っとくと良いかもしれませんよ。

 

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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ

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