島根県浜田市という人間が消えた街と、ノドグロという神の御使いのお話
島根の皆さん、初めまして。
こんにちは私です代表です村山です。
唐突な怒髪天で失礼します。
あと、滲み出る闇属性感も失礼します。
あと、すごい勢いの曇天で失礼します。
世間は泣く子も黙るクリスマスですけどね、私それどこじゃなかったんですよね。ちょっとばたつき過ぎて、正直気が狂いそうでした。というより多分狂ってました。だから、この狂騒の中にも関わらず“ショートケーキ焼きそば”とかに手を出したんでしょうね。今ならわかります。狂ってました。
先週末は出張ってやつでしたが、その様子を一部、ダイジェストでご覧ください。
▲死んだ魚の目に痛い朝日
睡眠時間30分。始発のフライトで岡山へ。そのまま会場入り。
一日フルで動き続け、夜はご飯とお酒。
ホテルに戻ってからの記憶、無し。
▲近年大変貌を遂げた岡山駅前イオンモールの光。死んだ魚の目に痛い。
明朝、AM7:00の新幹線で福岡へ。そのまま会場入り。
一日フルで動き続け、夜はご飯とお酒。最終のフライトに飛び乗り羽田へ帰還。
搭乗中の記憶、無し。
▲博多駅前の怒濤のようなクリスマスイルミネーション。死んだ魚の目には眩し過ぎる。
というわけで、せっかく見知らぬ街に行ったのに、地元の美味しいものを食べる時間さえなかったんですよね。そして今、島根に来ているわけです。
だからね、この1週間、私の胸には一つの思いが煮えたぎってました、マグマのように。
仕事だろうが何だろうが、今度こそ、地元の美味しいものを、食べてやる
ラピュタ城 島根県
島根県、知ってます?関東近郊・以北にお住まいの方々。鳥取県と混じってませんか?私は混じりそうです。
正直、島根県のこと知らなすぎて、私には『天空の城ラピュタ』とほぼ同列でした。着いた時「ラピュタ(島根)は本当にあったんだ!」って胸中で叫びましたから。
と、いきなり島根県の方々を敵に回したこと火の如しですけど、私の周りでは島根に関連のある人、行ったことある人、なかなかいないんですよね。
かく言う私も、松江に数回行ったきりだったんですけど。
松江、良いですよね。城下町の雰囲気が今も色濃く残る、とっても綺麗な街です。
で、私が向かった先はもちろん
松江、から車で二時間程くだった浜田市。
やばい、どこにあるのかさえわからないござる。人生で「島根県浜田市」というフレーズを発声したことさえありません。というわけで、現地までの道中、まずは島根県で有名なものをスマホでリサーチし始めます。
するとこんなキーワードが出てきます。
松江城
うむうむ、やっぱりこれは有名ですな。近年国宝にも指定され、島根県への観光客増加の一助となっているそうな。
出雲大社
あーそうだそうだ。島根は出雲阿国だわ。これは知らなかったんですが、出雲大社は縁結びで有名だそうな。私の場合、仕事の縁結びが手から喉が出るくらい欲しいですけどね。
ふむふむ。
隠岐の島
あーこれも有名だわ。写真でしか見たことないんですが、風光明媚に壮大を混ぜて秀麗をトッピングしたような、そんな場所だったような。
行ってみたいもんですが、今回は浜田かぁ。
その他、足立美術館、堀川遊覧船、水族館アクアス、それに地元の日本酒にワイン、何と言っても浜田は漁港があって日本海の海産物、特にノドグロが集まると有名、etc…
うーむ、島根県って、色々あるんですなぁ。これは一度は仕事じゃなてく観光でゆっくりと回ってm………
…
ノ ド グ ロ … ?
脳天に雷が落ちたかのような衝撃。
ノドグロさん、島根、名産なの?まじ?
あの、口に入れた途端ほっぺたどころか全身ががとろけて土に還る程の旨味を伴う神の御使いと(主に私に)呼ばれそれを食した者は来世での幸せが約束されるというあの高級魚のノドグロ様?
これですよ、これ。この時にはもう、仕事であるワインを押しやりノドグロが私の頭の中を悠然と泳いでました。
ノドグロを食しさえすれば、この胸に煮えたぎるマグマを沈静化させられる。
そう意気込み勇んで、リサーチしながら、6時間半かけ浜田駅に到着します。道中なっが。
浜田を散策
ホテルに着いた瞬間、荷物をぶん投げて早速街へ出発します。
「ノドグロ……ノド…グロ…」
と呟きながら、血走った眼で街を徘徊します。ただの狂人です。
えーっと
あの
人 間 が い な い
なんてことでしょう。
休日前の夜、しかも年末だというのに、人間が見つかりません。街の人間が一夜にして消えるっていう小説読んだことありますが、それが浜田に再現されたのでしょうか。
もういっそ、人間はいなくて良いからノドグロ歩いてないかなって徘徊しますが、ついぞ出会えませんでした、ノドグロにも人間にも。
浜田の方々、どこで、どうやって、何をして、日々遊んでいるのでしょうか。
▲出雲の地酒、やはり美味ですな
▲「脱サラしてノリでワインのお店開きました」という若きオーナーさん。落ち着いた良いお店。
仕方ないので、この夜は美味しい地酒と焼き鳥、あとワインバーに立ち寄り、次の日に期待します。
で、冒頭の写真に戻ります。
静止してることもままならないほどの、暴風。
▲動画撮ってる最中に傘バッキバキに
なんでだろう。いつかも書いた気がしますが、私が写真を撮ろうとすると大体天気悪いんですよね。もっと、こう、皆さんが羨むような写真が撮りたいんですが。
こちらが普段の静かな浜田港。
↓
浜田市HPより
そして、私が足を踏み入れた時。
↓
裏世界かな? エンカウントする敵めっちゃ強くなってるみたいな設定のやつかな?
仕事で来た会場は、この浜田漁港にありましてね。
しかし、こんな強風の中ノドグロいるのかなって心配になりましたが、ノドグロに会うために仕事のためにここへ来たとはいえ、私にぬかりありません。ちゃんと地元の方にリサーチしてました。
「はまだ特産品センター」。別名「おさかなセンター」
「おさかなセンター」って呼ばれてるんですよ?これでノドグロいなかったら発狂して全裸でこの荒れ狂う日本海に飛び込んでたかもしれません。
この「おさかなセンター」には、地元の特産品が数多く売っており、お土産を買うにはもってこいのファンシースポット。
店内のBGMには、「さかな さかな さかな〜 さかなーをー食べーると〜〜♪」がエンドレスで流れており、ふらりと立ち寄った観光客の脳内をジャックすることで、地元の特産品である魚介類を大量に買わせるというサブリミナル・トラップが充満してます。
私の場合、道中から今に到るまで、既に脳内で「さかな さかな さかな〜♪」と数百回歌っていたので、何の問題もありませんでした。何の問題もなく自然にカモられました、この建物にある食事処で。
で、迷わず注文したのが
「 ノ ド グ ロ 御 膳 」
“御膳”って言葉、良いですよね。神々の前に献上される食事感があって。
イメージはあれです。政治家が料亭の個室で寄り合って
「先生、今回はお力添え、本当にありがとうございました」
「まぁまぁ、私が口を出せばあのくらいは、な」
「全くでございます、先生。今後とも、先生にはその素晴らしい手腕をお貸し頂ければ。 ス…」
「ふふふ。これはこれは。素晴らしい果物だ。メロンかねぇ」
「えぇ、最高級の、上物にございます」
「わっはっはっは」
みたいな現場で出されるのが、“御膳”ですよね。
一食のお昼ご飯でこの値段と見たら、普段の私だったら目ん玉日本海まで飛び出て荒波に藻屑と消えるほどのお値段なんですが、もはや「おさかなセンター」に脳内をジャックされ感覚は麻痺していたので、何の躊躇もなく注文しました。
「この艶やかな肌、照り、輝き、豊満なライン。今夜の君は、とっても、綺麗だよ」
と、なめ回すように見つめます。その目、完全に変態のそれです。
いやぁ、本当に美味しかったですね。あまりの美味しさに、このまま召されても良いって、日本海を前に思うくらいに。
ついこの前まで、「焼きそば ショートケーキ味」とか消化させられてた胃もびっくりしたんじゃないでしょうか。
もうこれで、しばらくの間は天カスとか食パンの耳だけで生活します。
あの
その、なんか。いつの間にか、主に浜田をディスってるかのような文章になってましたが
出会った方々も温かく、大変お世話になりました。
今度は仕事じゃなくて、ゆっくり旅行で来てみたいものです。
浜田、いいとこ。
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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ
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