宝くじが当たったら即永住する町ランキング第2位 ~D.O.C.チンクエ・テッレ~
この、ウスラトンカチ頭。
こんにちは、私です代表です村山です。
のっけからの暴言、大変失礼しました。少々取り乱しました。 暴言の対象は、私自身です。
弊社取扱いワインの中心となるスロバキアに関しては、数ヶ月前に、HPの特殊ページとこの変なブログ(ワインから見るスロバキアの歴史)で軽くご紹介していたのですが 色々あってちょこっと取扱っているイタリアワインに関して、ここで、全く触れていませんでした。
完全に 書くの 忘れてました。
天啓のように思い出し、「このウスラトンカチ頭め」と、一歩一歩死滅に向かう己の脳細胞に激を飛ばし、今、不退転の決意を持って、フルスロットルで書いてます。
弊社HPにて、チンクエ・テッレのページがあるので、田舎の風景に思いを馳せるくらい暇でしたら見ていってください。
歴史や背景について書いてあります。
↓
…
とまぁ、詳しくはHPにある程度書いてあることですし。梅雨も明けて、本格的な夏に入るわけですし。
もうこうなったら、ただの紀行文とか旅行記風にを書いてしまおう。皆さんに、旅行の選択肢の一つとしてご紹介しよう。 と、20秒前に上記した私の中の「不退転の決意」が早くも膝を抱えてベソかいていますが、本日もお付き合頂けたら幸いです。
●左:D.O.C. Cinque Terre Sciacchetra
イタリアはリグーリア州にある世界遺産の町、断崖のチンクエ・テッレで生まれるワイン。
リグーリア州って何だ
イタリアは皆様も良くご存知、フランスやスペインと比肩するワイン大国ですね。 ここ数年流行の、街中でよく見るいわゆる“バル”と付くお店などで特に、安価で飲みやすいグラスワインとして重宝されることもあり、知らずの内に口にしていることも多いのかもしれません。ピエモンテ、トスカーナ、ヴェネト、シチリアなどの州は、聞き馴染みがある方も少なくないでしょう。
しかしながら、今回ご紹介するワインを産出するリグーリア州。
この州は根本的にワインの生産量が非常に少なく、その上『チンクエ・テッレ』となると、これまた。もうなんて言うか、ワイン大国の中のボッチみたいな感じで捉えてください。「リグーリア」より、むしろその州都である「ジェノヴァ」の方が我々日本人には耳馴染みがありますよね。
場所はココ。
チンクエ・テッレは世界遺産ということもあり、ご存知の方も多いかと。言語を以ては表現し難い、壮大で美しくも可愛らしい、魅力的な景観の数々が詰め込まれ、そして溶け合っています。
<“Cinque"=「5つ」 / “Terre”=「土地/場所」>という意味ですが、5つの小さな村、地中海沿岸の険しい絶壁の海岸、そこに延々と連なる石垣で築かれた段々畑、重なるように並ぶカラフルで可愛らしい家屋群など、それらをひとまとめに文化的景観として世界遺産に登録されています。
世界的観光地の一つでシーズンには人々が押し寄せますが、普段は静かな海沿いの田舎、といった感じです。村というより、むしろ「集落」という方がイメージに合います。
チンクエ・テッレへの侵入方法
上の写真は、ワイナリー所有の、標高の高いブドウ畑から撮影したものですが、海沿いに線路が通ってますよね。
チンクエ・テッレに入るには
- このような延々と続く山々に通したトンネルを走る電車で向かうか
- 海側から船で向かうか
- ホウキに乗って空を飛ぶか
これしかありません。
私の場合、年齢的にとっくに魔力は失われていますので、無難にミラノから電車でジェノヴァへ、ジェノヴァからまた電車でチンクエ・テッレへと入るルートでした。
▲ミラノ駅だと思う
▲ジェノヴァ駅なんだと思う
今でこそ、電車や一部に歩道が通ってはいますが、1930年頃までは村と村を行き来するのでさえ船のみによったそうな。それだけ隔絶された地域、ということです。
港町 ラ・スペツィア
この視察の滞在中に泊まっていた場所は、正確にはチンクエ・テッレの中ではなく、そのすぐ隣の「ラ・スペツィア」という大き目の街。ここは港町で、なんて言うか、チンクエ・テッレよりは都会な感じですかね。
▲ホテルの部屋から見るラ・スペツィア駅線路。この地方の典型的なカラフルな家屋群。
▲港でチェスや世間話に興ずる人々。平日だったと思うんだけどな。
まずは散策
下の地図の、◯で囲った5つの村、北から
- モンテロッソ
- ヴェルナッツァ
- コルニリア
- マナローラ
- リオマッジョーレ
が、世界遺産「チンクエ・テッレ」というわけです。
まずは「マナローラ」。
▲こういう、山側に向かって折り重なるようにカラフルな家屋が並ぶ光景が、チンクエ・テッレの良き風景の一つ
チンクエ・テッレには、小さな小さな家族ワイナリーが沢山ありますが、ここマナローラには協同組合があります。いろんなブドウ畑所有者からブドウを買い集めて、ワインを造るわけです。組合持ちの畑もあるようですよ。
上の写真のような、急坂の道をえっちらおっちら上がっていった山の上に、協同組合の醸造所があります。
▲D.O.C. Cinque Terre(白ワイン)を醸造するタンク
▲D.O.C. Cinque Terre Sciacchetra(甘口ワイン)に使うブドウの陰干し風景の一つ
▲ワイナリーから海側への風景。老後はこういうとこで働いてそして死にたい。段々畑も見えますね。
▲高台の協会に住み着く猫を存分に撫で回し
この間にもいくつか小さなワイナリーを視察して回り、「難しいことはもういいや美味しいな」と飲酒もとい試飲を沢山沢山沢山沢山沢山します。
こんな路地の中に、小規模なワイナリーはあったりします。
チンクエ・テッレの洗礼
んで、コルニリアを飛ばし、チンクエ・テッレの中でも一番のホットスポットとされるヴェルナッツァ。
このヴェルナッツァはですね、“チンクエ・テッレ”で調べると、必ずと言っていい程、写真で使われる場所。今Google先生に画像検索してもらったら、やっぱりヴェルナッツァばっかでした。このように。
これ、ほとんどヴェルナッツァの海側です。なんか、この世の“美しい”を凝縮したような。
だからね、当然期待しますよね。「実物はさぞ絶景なんだろう」と、私の頭の中には一面お花畑が広がっておりました。
5つの駅どこもそうですが、このように目の前に大海原と崖が広がります。
こんな町並みのヴェルナッツァを散策し
やはり人が多いですね。さすがはホットスポット。胸が高鳴ります。
この先が海っぽいですね。
いよいよ、誰もが憧れる、あの、絶景です。
お
ん?
ちょ…
う
うわあぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁ
もうね
大 荒 れ
写真では伝わらないと思うんですけど、本当に、危うく波に飲み込まれるところでした。
頭の中ではお花畑だったチンクエ・テッレですが、現実は完全な修羅の町でした。
視察的なことをすると、なぜか毎回、このようなドタバタが必ず起こりますね。
ひーひー言いながら逃げた先に、まるで「お前何やってんの?危ないよ?」とでも言いたげなこの子を最後にご覧入れて、本日はお別れです。
〜 続く 〜
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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ
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