私が飲んだワインたち ~Glass1~
私、ワイン商だって、知ってました?
こんにちは私です代表です村山です。
この台詞、通算15,000回くらい言ってますね。
もうね、このブログで好き勝手書いてるせいで、たまに自分が何をやってる人なのか、全く分からなくなるんですよね。 というわけで 今回から定期的に、タイトルの件につきまして、独断と偏見に満ち満ちた、かつ少なくとも役には立たないシリーズを放り投げていこうかという所存です。
タイトルはね、「『私が抱いた女たち』みたいでなんかイケてる男みたい」とか思ったんですけど、よく考えてみたら、私を相手にする様な物好きな方はそうそういないため、結果的に寂しいやつみたいになって、あれ、目から白ワインが。
あの
このシェルブロを読んで頂いてる方々から、「こいつ…ワイン飲んでなくね?知らないんじゃね?」って思われてそうな波動がビンビン感じるんですが、あれですよ?
ワイン、飲んでますよ?
意外と、日々、色んなワイン飲んでますよ?ベテランの方からすると、知識も感覚も、まだ足下にも及ばない、というかむしろ足下に埋まってブラジルに出るくらいですからね。なるべくワインを飲む機会を増やして精進です。
その過程で出会ったワインを一部だけでもご紹介していって、「なんかそれっぽい人」に思われよう作戦です。
まぁあれです。「ワインなんて色々あり過ぎてワケワカんねーよ、ビール飲も」って方々のご参考に少しでもなれば幸いです。
ANGIOLINO MAULE 『SASSAIA』
ってことで、早速ですがこちら。
イタリアはヴェネト州、アンジョリーノ・マウレの「サッサイア」。いきなり自然派かよって。
北イタリアに位置するヴェネト州なんですが、この州はイタリアの中でもワインの生産量がかなり高いんですよ。確か国内1位じゃなかったかな。ソムリエ/ワインエキスパートの試験勉強の内容、もう忘れてきてますね。私の脳細胞もいい感じに死滅していってます。
「ソアーヴェ」とか「ヴァルポリチェッラ」とか、スパークリングの「プロセッコ」辺りが、この州の有名どこですね。
「アンジョリーノ・マウレ」ってラベルにありますが、これ、生産者のお名前。このお方、イタリア自然派ワイン生産者の中では、かなり有名な人なんですよ。第1人者とも言われます。
「SASSAIA」ってのがワイン名。赤ワインも造ってらっしゃいますが、白、特にこのSASSAIAが有名なんじゃないかと。
品種はガルガーネガ95%に、トレッビアーノが5%。
この「ガルガーネガ」って品種が、先程も出た「ソアーヴェ(Soave)」の主要品種です。すごい響きでしょ、ガルガーネガって。なんか、めっちゃ攻撃力高い神器みたいですね。
野生酵母による発酵ですね。そして、亜硫酸塩は全くの無添加。
これ、すごいですよ。自然派ワイン多い中、「無添加」ってなかなかないです。リスク高すぎますからね。 さらに、このSASSAIA、ノンフィルターでして。
写真じゃあんまり伝わらないんですけど、このワイン結構“濁り”があるんですよ。 詳しい話はいつか(多分)しますが、多くのワインって、瓶詰め前に“濾過”するわけです。
よく「酒石」とか「澱」って聞きませんか?
普通のワインって、これらを取り除いちゃうんです。液中に残った酵母の残骸が息を吹き返して再発酵しちゃうとか、ただ単に見た目が良くないから、とかで。 でも、これらの酒石とか澱って、ある種の“旨味”成分の固まりでもあるんです。だから、自然派の生産者って、この濾過の回数をあまり重ねないようにします(もちろん、それを実現するためには、それなりのテクニックとか努力を要します)。
「自然派ワイン」とか「ビオワイン」のことは過去色々書き散らしてるんで、良かったらこちらへ
肝心な味わいですが、これ、ワインに慣れた人でも、まず間違いなく面くらうと思います。しかも、あまり良くない方向で。
多くの方が思う「ワイン」とは、趣が全く異なるのです。もちろん、ヴィンテージによる違いはあると思いますよ。
印象としては、まさに「裸のまま」といった感じ。 「果実味」や「酸味」というより、ミネラル感が前面に出る点。そしてナチュラルな苦味が特に印象的です。 あまりのその素朴な味わいに、アンジョリーノ・マウレの人柄を勝手に想像してしまう様な味わい。
でもね、ワインをあまり普段飲まない方には、いきなりSASSAIAを飲むのはオススメできません。
じゃあなんで一回目からコレ選んだんだよ
っていう大合唱がコダマしている気がします。
このSASSAIA、偉大なワインだというフレコミです。
柔らかい口当たり、豊かなミネラル感、“ブドウそのもの”といった素朴な果実味。
そういった点は、確かに偉大なワインだと思います。
でも、果たして、多くの人がこのワインを本当に「美味しい」と思っているのかって、疑問に感じます。
だからなんで一回目からコレ選んだんだよ
って、また耳鳴りが聞こえます。
正直、「うちが扱ってるやつの方が500倍美味しいじゃんっ」って叫びたくなりました。っていうか叫びました。
まぁでも、「自然」と「人間の身体」に優しいワインであることは間違いありません。
飲んだ後も身体が軽いですし。
「こういうタイプもあるんだ」っていう姿勢で飲んで頂ければ
音楽と同じく、「造り手によって表情が変わる面白さ」がわかるのではないでしょうか。
……
なんで、いきなりこれ選んだんだろ。
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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ
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