ワイン不完全ガイド「シェルブロ」

戦わないワイン商 (株)Sheldlake代表村山による、ワインとかなんかそんな感じのブログ

夜のバタフライ フライハイ ~ ゲヴュルツトラミナー 1 ~

 

こんにちは、私です、代表です。

 

 

 

今日のお話はですね、ブドウ品種ですよ。

 

今、「ブドウ品種」を「武装品種」って誤入力して、もう一気にやる気がなくなりそうになりましたが、ぐっと堪えて

 

ブドウ品種のお勉強ですよ。

 

 

どういう風の吹き回しかと思われるかもしれませんが、そういう記事をちょいちょい挟まないと、自分が何をする人で、何をすべきで、どこから来て、どこへ向かい、海が割れ、大地は揺れ、花は咲き、鳥が歌い、何だっけ、とにかく自分が何者か全く分からなくなるんじゃないかという不安感に苛まれたからです。

 

 

弊社の販売サイトが開設して1ヶ月程になります。

ですが、現状は未だワイン数は少ないんです。

 

多くの他社様ワイン販売サイトって、すごいじゃないですか。その数たるや、星の如く。そのバリエーションたるや、山の如し。

調査がてら、そういった他社様の津波のように押し寄せるラインナップをネットで目にする度、1本ずつ歯が抜け、1個ずつ心臓が潰れていってますからね。もう何個潰したかな。

 

各種事情があってのことですが、実はもう既に、新たなワイナリーたちの、輸入したい新たなワインは大方決まってはいるんです。

去年、それらワイナリーの視察行ってますしね。そのお話は追々。

 

 

そんな中、とある品種のワインは複数あるんです。それがこちら。

 

 

TRAMÍN』という品種。

 

3つもあるんです。

こんな少ない中、シャルドネだとかピノ・ノワールだとかの、いわゆる“国際品種”でもないのに、3つも。ワイン業界のコンサルタントとかやってる人が見たら、絶対「ばーか」とか言われますね。

 

じゃあなんで、この現状で、トラミンをこんなに被せたのか。

それにはちゃんとした理由があります。

 

 

好きだからですよ、私が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この「TRAMÍN」というのは、あくまでスロバキアでの表記。

一般的な表現ですと「ゲヴュルツトラミナー」(Gewürztraminer)って言います。なんか舌噛みちぎりそうな名前ですよね。「ゲヴュルツトラミネール」とも言いますが、ただの発音の違いなんでどっちでも良いです。

有名どこですので、お聞き覚えのある方も多いでしょう。

 

 北イタリアに“トレンティーノ・アルト・アディジェ”って州があるんですが、ここに“トラミン”という小さな村があります。

ここ原産の品種が、突然変異ってやつを起こして、写真の灰色がかったブドウ、ゲヴュルツ“トラミナー”になったと言われております。

 

分かりやすく言うと、近所のコンビニまで歩いて2時間、みたいな田舎で生まれ、虫や動物を追い回して育ったトラミナー君が、医者になる夢を叶えるようと大学に通うために上京。1年後には茶髪にピアス、眉毛も整え、香水とか付けちゃって、特に必要もないのにハンドバックとか持っちゃって、クラブとか行っちゃってナンパしまくちゃって、いつしか夢は忘却に消え、夜のバタフライとして歌舞伎町のホストNo.1になり、もう何の話かわからないけど、そんくらい煌びやかに変貌を遂げましたよって言いたかったです。反省します。

 

じゃあ“ゲヴュルツ”って何だよってってことですが、これはドイツ語でして。「スパイス」とか「香辛料」とかって意味。

「スパイシーなトラミナー」って意味の品種名なんですけど、これがね。

 

これ多分、一般の感覚だと、「ほろ苦い風味」って方が近いと思います。

たしかに、いわゆる“テイスティングコメント”ってやつの上では、「スパイシー」って表現を使うに相応しい風味があります。

でも、一般の方々が「スパイシー」と聞いてイメージする“スパイシー”とは、多分違うと思います。

「“業界”と一般の乖離」ってやつじゃないかなって。

 

とりあえず、今回は 「ゲヴルツトラミナー君は、田舎から上京後、コテコテ華やかな変貌を遂げ、夜の世界に羽ばたいたのである」 と覚えておいてください。 そして、すぐ忘れてください。

 

   〜 次へ 〜

 

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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ

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