ワイン不完全ガイド「シェルブロ」

戦わないワイン商 (株)Sheldlake代表村山による、ワインとかなんかそんな感じのブログ

私が飲んだワインたち 〜 Glass4 〜

どうもこんにちは。「ダウンジャケットを出す必要に迫られるまで夏の終わりを認めないんだから協会」代表理事、村山です。

 

  

こんにちは私です代表です。

 

 

毎年、この時期はあまり好きじゃないんですよ、私。

 

大好きな夏が、終ってしまう。

涼しさを感じるようになる夕刻辺り、祭の後の寂しさに似た寂寥感に、毎日胸が張り裂けそうになります。

 

前回記事で書殴った『ポテトチップス みかん味』を食べた後も、あまりの胸焼けに胸が張り裂けそう、というか、もういっそ張り裂けてしまえこんな胸、と慟哭しましたが、夏の終わりの寂寥感に端を発するこの「胸が張り裂けそう」も、なかなかどうして辛いものがあります。 

 

 

 

あの、触れたついでに、いきなり話を逸らしますが、ここで皆様に申し上げたいことがございます。

 

 

 

前回記事の“テイスティングレヴュー”の記事ね。 『チョコ焼きそば』の時もそうだったんですけどね。

 

ああいう記事のときだけ

アクセス数急激に上がるの、やめて?

 

最近、結構ちゃんとした事書いてたじゃないですか、手前味噌ですけど。 「最近の人たちは文章あんまり読まないらしい、だから写真を多めに載せよう」なんてユーザビリティも考慮しつつ、「産地について小難しい話は抜きにして、ちょっと旅行記的な風合いにして間口を広げておこう」なんてユーザビリティも勘案し、なんか全体的にワイン輸入会社っぽいこと書いててそれはもうユーザビリティってたじゃないですか。ってかユーザビリティってなに?ユーザロックの妹?

 

なのに、ああいうちょっと茶目っ気出した記事を書き殴った途端、アクセス数ごぼう抜きにされるんですよ。

 

もう、何のためにこのブログを書いているのか、会社経営とは何なのか、あの鳥はどこから来てどこへ向かうのか、ユーザロックに妹はいるのか、分からなくなってきましたよ。

 

 

 

さて、そんな『シェルブロ』に対する風評被害からの、起死回生を図るシリーズ「私が飲んだワインたち」、別名「それっぽい人に思われようストラテジー」の第4回

 

……なんですけど

 

あの、大変な失敗に気付きました。

スマホに残してあるワインの写真見てみたら、見事に、北イタリアのワインばっかりしか残ってなくてですね。“飲食の時に写真を撮る”っていう頭に、なかなかならないんですよね。 早くもこのシリーズに暗雲が立ちこめて参りました。というより、「とっくの昔に立ちこめていた暗雲に全く気付いていなかった」が正しい表現となります。 「まぁ、もういいや」の熱き精神で続けます。

 

 

 

今回のこの記事の主旨を端的に申し上げますと、「何かこう、とにかく迷ったら北イタリアに目を向けると悪くないござる、特に白ワイン」です。 レストランなんかでも、置いてある率が比較的高いですしね。

 

 

Marchese Luca Spinola / Gavi D.O.C.G 2013

で、まずコレ。

 

 

ピエモンテ州のD.O.C.G 『Gavi ガヴィ』。

『Gavi』ってのがD.O.C.G(統制保証原産地呼称)の名称。いつかも書いた、定められた地域 / 品種 / 製法などなどで造られていたら、そのワイン名を冠して良いですよーってやつ。日本でいうと『泡盛』みたいな位置づけですね。

『泡盛』を造る生産者は沢山いますよね。んで、マルケーゼ・ルカ・スピノーラさんってのが、↑の『ガヴィ』の生産者名ってわけです。

 

品種は「コルテーゼ」という白ブドウ。「なんか睡眠薬っぽい響きだな」って初めて聞いて時思いました。おかげさまで、「これを飲んだらよく眠れそう」っていう偏見が抜けません。

 

その白品種「コルテーゼ」を100%使用、という男前っぷり。ガヴィと言ったらコルテーゼ、コルテーゼと言ったらガヴィ、というわけです。今年のソムリエ/エキスパート試験に出ましたでしょうか。

 

このGavi、私は好みでして一時期色んなガヴィを飲んだものです。個人的な経験上ではありますが、ハズレにあまり出会いません。

フレッシュな青リンゴや柑橘系の香り。ものにもよりますが、↑なんかは、かなり華やかな良いアロマ。味わいもフレッシュ&フルーティ。きっちりした酸味が清涼感あります。

 

百貨店で¥3,000程度だったと思います。味わいからして、良コスパと言えるのではないでしょうか。

 

   

ピエモンテ州って、イタリア国内でも「屈指の高級ワイン生産地」なんていわれます。

 

 

何と言っても『Barolo バローロ』、そして『Barbaresco バルバレスコ』。この二つの超ど級有名赤ワインのイメージが先行しますね。

『バローロ』って、「ワインの王、王のワイン」とか呼ばれちゃってて、かっちょいいことこの上ないんですが、つまりお高〜い赤ワインなんですよ。ショップで1万円越えとか、ザラです。

でも、最近では「え、大丈夫? 偽物じゃない? “べローロ”とかじゃない?」っていうくらい安価なものも多いですね。原産地呼称のブランドイメージとか、品質維持とか、大丈夫なのかなって無駄に心配になります。

一方の『バルバレスコ』は、「ワインの女王」なんて呼ばれちゃってまして、『バローロ』と双璧を成しているわけです。

 

一つの地方の、しかも近い地域に、王様と女王どっちもいるのかよって。詰め込んだなおいって。 そんなこんなで、一般に赤ワインのイメージが非常に強いピエモンテ州ですが、『ガヴィ』なんかの白ワインに目を向けると、小さな幸せが訪れますよ。

 

 

BOZEN(BOLZANO)/ Gewürztraminer 2013

んで次。

 

 

何てったって、BOZENのゲヴュルツトラミネールですよ。

「BOZEN ボーゼン」ってのが生産者名ですが、これドイツ語表記。下に小さく表記されておる「BOLZANO ボルツァーノ」がイタリア語表記。

イタリア国内とはいえ、地理的にもドイツ語の影響が強い、っていうか基本がドイツ語だからでしょう。

 

この白ワイン、多分ここ4・5年くらいのヴィンテージを飲んでますね。

香りはとっても華やか。そして、ライチや果実の蜜のような甘やか〜な香り、あとバラのような花の香りが鼻の中でファスゥ〜ンってします。

で、味わいはと言うと、ドライで爽やかさがありながらも結構分厚いボディ。度数も結構あるんじゃないかと。わずかにスパイシーで後味に甘味も感じて、ゲヴュルツトラミネールの品種特性も充分すぎる程味わえるんじゃないでしょうか。

 

たしか、¥2,000後半〜¥3,000台で買えるはずです。ちょっとオシャンティなイタリアンレストランでも結構見かけますので、機会があればお試し下され。

 

 

 

生産地は、トレンティーノ=アルト・アディジェ州ってとこなんですが、初めて聞いた人は誰もが思いますよね、「なげーよ」って。

でもですね、「なんてったってアルト・アディジェ」ってくらい、美味しい白ワインの多い地域ですぞ。

 

 

ご覧のように、イタリア最北に位置。南部の「トレンティーノ」、北部の「アルト・アディジェ」。二つの自治区が一緒になってるわけで、長い名称も致し方ないというわけです。

 

で、この州のすぐ北に接しているのがオーストリア。長くハプスブルグ家の支配下にあった地域で、イタリアに編入されたのも第一次世界大戦後。その後も、イタリア/オーストリア両国間の自治権で揉めに揉め、国際司法裁判所による仲裁で条約が調印され、この地方のイタリア自治が大幅に認められたのが、ようやく1971年という最近のお話。

 

先程のラベルのお話、「BOZEN ボーゼン」「BOLZANO ボルツァーノ」って、両方の言語で併記されてるのも、そんな複雑な歴史から来ているわけですな。言語的にも文化的にも、お隣オーストリアの影響を色濃く残していると。

 

ラベルの「Südtirol|Alto Adige」って生産地な訳ですが、「Südtirol」ってのは「南チロル」って意味(発音が難しいのか、“スッドティロル”とか、“ズュートチロル”とか、カタカナ表記はバラバラです)。

 

このアルト・アディジェ、そして今回紹介しないけどいつかココで書くであろう(多分)フリウリ、この2地域が個人的な美味しい白ワイン2大産地です。あくまで、私が今まで飲んだ中で、ですけど。

なんていうか、「うぉぉお すげー美味しいーーっ!」って感じよりも、この地域の白ワイン飲んで失敗したことないんですよね。

 

ご紹介したBOZENなんかは結構ショップでも置いてあるので、まずは手始めにお試しすることをお勧めしますよ。

Südtirol(Alto Adige)の白ワインをあなたがどう思うのか、試金石になるでしょう。

 

 

 

 

さて、本日はこの二つだけの紹介にしておきます。

 

 

なんでかって

 

導入の無駄口が 長過ぎたから。

 

 

毎度申し訳ございません、本当に。

 

 

さておき、両方とも手頃な価格な上に、良質な味わいのワイン。

見かけたらお試し下さい。

 

 

[本日のオススメ]

・マルケス・ルカ・スピノーラ / Gavi D.O.C.G (ピエモンテ州)

・ボーゼン(ボルツァーノ) / ゲヴュルツトラミネール(アルト・アディジェ)

 

 

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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ

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